両親の買出しにくっついて地元のアピタへ行き、一人自由行動中に展示即売会の看板を発見。
ふらりと入ると、結構閑散としていた。
まあ、こんな愛知県の片田舎の、しかもアピタの片隅だし。
お目当ての笹倉鉄平の絵を見て満足して他の絵も見ようかなとうろうろしていたら、
営業らしきおにーさんに声をかけられる。
何故かルノアールだのマグリットだのの話をしてひとしきり盛り上がり、
おにーさんは非売品だという
ケン・ショットウェルの絵を見せてくれた。
・・・すごかった。
1枚の絵で、時間の経過による移ろいが楽しめるなんて!
これまで衝撃だったのはマグリットだったのだが、これは別の次元で衝撃だった。
この技法(?)をルミナートというらしいが、ホントに見た人にしかこのすごさはわからない。
勿論、それなりに仕掛けはある。あるけど、やっぱりすごい。
ケン・ショットウェルは元はNASAの科学者だったらしいけど、
確かにそんじょそこらの人では考え付かないわ、こりゃ。
21世紀の技法だと謳われるだけのことはある。
空の絵が好きなのだと言ったら、明日のクリスマスイブ、クリスマス限定で展示される
ケン・ショットウェルの空の絵があるとおにーさんは教えてくれた。
どうしよう、見たい。見たいけど、この熱が明日まで続くかどうか。
熱しやすく冷めやすいからね、ワシ。
当日は面倒になって行かず終いで、でもしばらくしてから後悔してそうだ。
そこまでわかっているなら見に行けばよいようなものだけど。
また、おにーさんと話していて、何点か自分の中でクリアになったことがある。
忘れないうちにメモしておこう。
・美術館で見たい絵と、部屋に飾っておきたい絵は違う
(美術館で見たいのがマグリット、部屋に飾っておきたいのは空のきれいな絵)
・地平線、水平線が下から3~4割にある絵が安定感があるというか、安心感があるというか
(建物や森林などで見えなくても、想定される天と地の境がその辺りであるのが良い。
空の割合が高い方が好みなのかも)
・黄昏時、朝焼けなど、昼と夜の境が好きなようだ
(そういうのが好きな人って疲れてるんだってさ・・・大当たり)
あー・・・久々に、絵を見たくなってきた。絵を描きたくなってきた。
そういや最近、美術館行ってないや。